目標が達成できないのは、その目標の立て方が問題だった。
目標を立てても、つい忘れてしまいがち。計画が長続きしないなど、目標達成に関する悩みは尽きないものだ。
毎年、お正月である1月には、威勢よく一年の計を打ち立てても、しばらくすればすっかりやる気がしぼんでいる、あるいは、すっかり忘れてしまっていることも少なくないだろう。
毎日は忙しく、時間は限られている。
目の前のことだけに流され続けているとアッという間に時間は過ぎ、目標は一生懸けても達成できずに終わってしまうかも知れない。
何とか目標を達成したいと思うのであれば、単に目標を立てるだけではなく、「どうすれば実現できるのか?」を同時に考えようにしたいものだ。
そのための有効な考え方。フレームワークが「SMARTの法則」である。
(S)Specific ・・・ 具体的に何をするか
(M)Measurable ・・・ 測定可能であること
(A)Achievable ・・・ 同意できていること
(R)Relevant ・・・ 現実的であること
(T)Timing ・・・ 明確な期日
具体的に目標を設定することは何より重要だ。一説に、ちゃんとした目標を設定すれば「もう、半分達成したようなもの」という考え方もある。どんなことも具体的にイメージできれば実現しやすくなる。
数字を用いた定量的な目標設定は何より有効だ。進捗状況が確認できモチベーションの維持や向上に寄与するだろう。決して順調に進まないこともあるかも知れないが「記録を残す」という行為だけにおいては肯定感が維持できそうな気がする。
何より目標に承諾(コミットメント)しておくことが大切だ。自分が自ら立てた目標であるから同意していることは当たり前だと感じるかも知れないが、改めて「腹落ち」しているか?「肝に銘じている」か?を確認しておこう。
ところで、高すぎる目標に対してはモチベーションが「長続き」しないことが分っている。高い目標を設定するにしても、その達成プロセスにの中に「少し手を伸ばせば届くような小さな目標」「少し背伸びをすればつかみ取れるような高さの目標」を設定し、少しずつ大きな目標近づいていくことが良いだろう。
こうしたフレームワークで目標を整理して考えると、実際の行動も計画に伴ってくるだろう。
最後に、是非立てた目標は紙にでも書き出して欲しい。書き出しだ目標をいつも目にすることによって「予言の自己成就」という心理が強く働き、自分の願望や目的に沿った行動をしようという気持ちが湧きだすと言われている。
また、目標は「言葉で発して欲しい」と思っている。言霊(ことだま)と言われるように、肉声で願望や目標を発することも「予言の自己成就」のひとつである。家族や友人に知ってもらっておけば、周囲からその様な目で見られるし、いろいろな情報を手に入れることもできるだろう。ただ、サボることも出来ないのが事実。強く宣言して自分を追い込むこともいいんじゃないかなぁ?