結婚生活を成功させる秘訣～ゴットマンの法則とは？

永遠のテーマ？結婚生活を成功させる秘訣

ユダヤ系アメリカ人の心理学者ジョン・M・ゴットマンは夫婦間の愛情や行動を研究し、どうすれば結婚生活が上手くいき長続きするかを「７つの法則」にまとめた。

１.相手の考え方や感情を良く理解しようとする

夫婦お互いが持っている夢や希望、趣味や楽しく感じる瞬間などを理解い合い、絶えず心に抱いて努めて意識しながら共通の利益を分かちあるべき。

２.相手に対して愛情と賛美の気持ちを養い育てる

相手の優れたところに目を向け尊敬の念を抱くようにする。考え方や性格が違っていても「違いそのもの」を尊く感じるようにする。

３.相手から逃げ出さず、粘り強く向き合う

「本当の夫婦になるには時間が掛かる」ことを理解し、些細なことにでも理解を示し歩み寄ろうとすること。決して逃げ出してはいけない。ましてや「無視」してはいけない。愛情の対局にあるのが「無視」である。

４.相手からの影響を受け入れる

良きにつれ悪しきにつれ、一緒に生活していれば「影響」を受ける。大切なのは「あなたの対応」だ。自分の尊厳を大切にしながらも相手を理解し尊重し、妥協や譲歩をいとわないようにする。

５.夫婦間で解決出来ることは、夫婦協力して必ず解決する

一緒にいる以上、夫婦で解決しなくてはいけない問題や課題は山ほど訪れる。ある意味解決するには妥協も重要である。まずは柔軟な心持でいたわり合う。そして一つの結論へと結びつける。時に相手の欠陥に寛容になる能力も必要である。

６.お互いが行き詰っているなら、話し合いで解決する

夫婦の間のみならず、どんな場面でも話し合いが必要だ。いわゆるコミュニケーションである。お互いの考えや意見を聞くことで思わぬ気付きがあったり、自身の意見の欠陥に気付くこともあるだろう。何よりお互いが「腹落ち」することが大切である。

７.夫婦二人が分かち合うことが出来る人生上の意義を作り出す

会社で言えば、企業存在の意義としての企業理念・経営方針。今時の表現をすると「マテリアリティ」や「パーパス」かも知れない。夫婦二人で決めた理想の言語化が必要である。理念はとかく抽象的な内容になるかも知れないが、細かく生活のルールを決めておくことも大事と考える。これは会社でいうところの「就業規則」のようなもの。

また、ゴットマンは結婚生活にとって障害となる情緒的反応４つを挙げている。

「自己弁護」「逃避」「非難」「軽蔑」

ゴットマンは、とりわけ「軽蔑」は最も大きな障害になりうると主張しているが、これは夫婦生活に限ったことではない。職場や地域、家族の中においても「軽蔑」は致命傷になりうる、心に留ておきたい。