ネガティブなニュースは売れますし、直ぐに広まります。
私達の社会では、偉大な人物の伝記より、有名人の裁判などネガティブなニュースを視ることの方が圧倒的に多いでしょう。最新の悲劇を見出しにした新聞の方が、最新の科学的躍進を扱ったものより売れるからです。
一番の問題は、ネガティブなニュースを視たり読んだりしていると、いとも簡単に「中毒」になってしまうということです。あまり救いにならない新聞を一日読んで一日を始め、仕事などからの帰宅後、テレビのニュースで最新の犯罪やその続報、事故やスキャンダルの情報を頭に仕入れて一日を終えているのです。
決して、テレビのニュースや新聞を否定している訳ではありません。実際、多くの新聞から素晴らしい情報も得ていますし、もうこれまで何年もの間、知的なテレビ番組から沢山のことを学んできました。
新聞を読んだり、テレビを視たりするときは勿論大切な時間を使っていますから、もっと「慎重」になるべきだと考えています。「暇つぶし」の口実にするにはいただけません。
多くの人が知らず知らずのうちに苦しめられている「ニュース中毒」から脱却するには、しばらくの間「ニュース断ち」をすると良いと思います。来週一週間、新聞やテレビのニュース断ってみてはいかがでしょうか?
多分、こんなことに気付くでしょう。
・多くの情報を取りそこなった気がしても、その日最も重要な話題や情報は、家族や職場で交わされる会話の中から入手できる。
・これまでとは違って、少し穏やかな気分になるでしょう。
一説に、現在の私達が一日に遭遇する情報量は、江戸時代の「一生分」とも言われています。
少しの時間、情報から離れることは、生活の質を良くしてくれてかも知れません。